無骨なソロキャンプに憧れながらも、年齢とともに体力に合ったスタイルを模索している方も多いのではないでしょ
うか。かく言う私もその一人です。ヒロシさんの“静けさと本物志向”に共感しつつ、いまは「無理しない無骨さ」を
自分なりに楽しんでいます。今回は、シニアの視点で選ぶ本物の道具、心と身体に優しいギア選びの考え方を、ヒロ
シさんの影響を織り交ぜながらご紹介します。

1. 若さに頼らない「無骨さ」とは|静かで実直なスタイル
ヒロシさんのキャンプ動画を見るたびに、「静かな無骨さ」という言葉が浮かびます。決して派手に語らず、必要以
上に動かず、自然と会話するように時間を過ごす。あの佇まいにこそ、いまの私たちが求める“かっこよさ”があるの
ではないでしょうか。
若い頃のように重い荷物を背負って山を登る必要はありません。今は、平地のキャンプ場でも、風の音、鳥のさえず
り、焚き火のはぜる音を感じながら、「何もしないこと」を楽しめるようになりました。
キャンプの楽しみ方が変わってきた今、自分のスタイルも道具選びも、見直すべき時が来たと実感しています。それ
は“あきらめ”ではなく、むしろ“洗練”です。余分を削ぎ落とし、静かに本物と向き合うスタイル。その象徴が、ヒロ
シさんのキャンプにあるように思います。
2. シニアこそ“道具の声”が聞こえる年齢
これまでの人生で、私たちは数えきれない道具と付き合ってきました。家庭の工具箱、愛車、釣り道具、そして最近
ではキャンプギア。道具には、それぞれの性格があります。そして、年齢を重ねた今だからこそ、その“声”に耳を傾
ける余裕ができたと感じています。
たとえば、刃物ひとつにしてもそうです。手入れのいるナイフや錆びやすい鉄のギアは、扱いが難しい反面、自分に
しか出せない「味」を生んでくれます。ヒロシさんが使う「HELLE ディディガルガル」のようなナイフは、ただの
“道具”ではなく、使い手とともに“育つ”存在です。
シニアになったからこそ、道具と会話しながら過ごす時間に深みが増す。ギアに頼るのではなく、ギアと一緒に過ご
す。そんな感覚が、今のキャンプには必要なのかもしれません。
3. 選び抜いた道具ひとつで“静かな主張”をする
私たちが求めるギアは、無言のうちに存在感を放つモノです。決してブランド名を主張するのではなく、使い込まれ
た質感や、焚き火の中で変化していく表情で語る──そんな道具こそ、心に残ります。
数を揃えるのではなく、“ひとつ”で語れるギアを持つ。それがシニアキャンパーとしての楽しみ方でもあります。
◆おすすめギア:
ピコグリル398(焚き火台)
たとえば「ピコグリル398」は、見た目にはとてもシンプルな焚き火台ですが、軽量で設営も一瞬、しかもコンパク
ト。何より、細い枝一本からでもしっかり火を起こせる優れた燃焼効率は、体力を温存したい私たちにとって大きな
味方です。
私はこの焚き火台を使いはじめてから、重たい薪や炭を運ぶ苦労から解放されました。腰を痛めることも減り、焚き
火の準備が億劫ではなくなったのです。それだけで、キャンプ全体がぐっと“軽やか”になります。
また、収納がとても薄く、ザックの中でも場所を取らないため、持ち歩くストレスもありません。キャンプの現場で
「さっと出して、さっと火を起こす」──この流れは、シニアにとって非常にありがたいのです。

4. 「語らずとも伝わる」道具の奥行き
ヒロシさんの動画が多くの人に支持される理由のひとつは、ギアの使い方を“あえて説明しない”スタイルにありま
す。あの無言の時間こそが、道具の奥行きを際立たせているのだと思います。
使っているギアが特別高価なものでなくても、「使いこなしている感じ」や「愛着が滲み出る雰囲気」は、見ていて
伝わってきます。逆に言えば、使い方がこなれていなかったり、借り物のような道具は、すぐに分かってしまう。
私たちシニア世代は、器用ではなくても“本物”の味を知っている。だからこそ、無理に説明せずとも、選んだギアや
身のこなしから、自然と“らしさ”が滲むようになります。語らずとも伝わる道具の奥行き、それを楽しむのもまた、
静かなキャンプの醍醐味です。
5. 「無理しないけど妥協しない」──そのさじ加減が今のキャンプにちょうどいい
年齢を重ねた今、あえて“頑張らない”ことを選ぶ勇気がつきました。しかしそれは、「手を抜く」こととは違いま
す。むしろ、妥協のないギア選びや、心地よさを最優先した動線づくりは、これまでの経験をフル活用する楽しみで
もあります。
テントの設営にしても、軽量で設営がしやすく、なおかつ安心感のあるモデルを選ぶことで、翌朝の目覚めすら変わ
ってきます。私はヒロシさんも使用している「BUNDOK ソロ ドーム」に惹かれつつ、今はColeman(コールマン) ツ
ーリングドームSTを愛用しています。遮光性に優れているのが特長です。勿論、どちらも設営が簡単で、見た目に無
骨さを残しつつ、快適性も高いと言えるでしょう。
また、調理においても、以前のようにフル装備で料理をするのではなく、最小限の道具と簡単なレシピで、焚き火料
理を楽しむ。たとえば「バウルーのホットサンド」なんかは、手軽で失敗も少なく、しかもおいしい。こうした“ちょ
うどよい妥協点”を見つけることが、今の自分にとっての“上質なキャンプ”なんだと感じています。



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