本に出てた場所に行く 今治を歩く ― 七月隆文『天使は奇跡を希う』の物語が息づく場所
手にした本が舞台となる地を旅できる幸せ。今回歩いたのは、七月隆文さんの青春ファンタジー小説『天使は奇跡を希う』の舞台、愛媛県今治市。小説を読んで「なぜ今治が舞台なのか」をずっと考え続けました。そして、実際に訪れ、その理由が静かに、でも確かに腑に落ちました。今回、今治駅、今治城、三嶋神社の3地点を巡り、それぞれが物語の魅力を引き立てる舞台装置であることが、訪れて初めて見えてきました。小説の舞台となる瀬戸内海に面したこの街は、境界性と祈りの風土、再生と結びの象徴、そして都市としての程よい規模感、スケール感を備え、それが、登場人物たちの「奇跡を希う心」を深く支える土壌となっていました。
