「焚き火がしたくてキャンプを始めた」と語る芸人ヒロシさん。その静けさを楽しむスタイルに惹かれ、私も60歳を過ぎてからソロキャンプに足を踏み入れました。
その中で出会ったのが「ピコグリル398」という焚き火台。
道具は軽くてシンプル。
そんなヒロシさんのスタイルに通じるこの道具、本当にシニアにも向いているのか?
実際に使ってみた体験をもとに、その魅力と注意点を素直に綴ってみます。

ピコグリル398とは?まずは基本情報とスペックを確認
「ピコグリル398」とは、スイス生まれの超軽量焚き火台です。重量はたった約450g。収納サイズはA4用紙よりもひとまわり小さく、厚さも1cm程度。まるでファイルのようにスッとバックパックに収まってしまいます。
組み立てもシンプル。脚を開いて火床をセットし、五徳(グリル)を載せればわずか30秒で焚き火の準備完了。初めてでも迷うことはありません。
私のように、キャンプ場で腰を下ろすのに少し時間がかかる年代には、この軽さと簡単さはまさに福音です。若い頃のように道具の重さを気合でカバーするのではなく、年齢なりの知恵と工夫で楽しむ──そんなスタイルに、ピコグリルは静かに寄り添ってくれる道具だと思います。
ヒロシさん愛用のピコグリル、その魅力は?─使って実感した5つのメリット
1. とにかく軽い
年齢とともに、荷物の軽さは行動範囲の広さに直結します。ピコグリルの重量はペットボトル1本分にも満たず、ザックに入れても負担がありません。
2. 小枝でも燃える自由さ
薪だけに頼らず、落ちている小枝や松ぼっくりなども自在に燃やせる設計。
山歩きがてら小枝を拾って、のんびり火を育てる時間もまた楽しみのひとつです。
3. 炎が美しい
浅い火床の設計のため、火の立ち上がりや揺れ方がよく見える。これは実際に体験してみないと分かりませんが、炎の揺らぎが目に心地よく、長く眺めていても飽きないのです。
4. 五徳が便利
付属の五徳はシンプルながら安定感があり、クッカーやヤカン、網を使っての調理も楽です。私は朝、湯気の立つヤカンでコーヒーを淹れるのが至福のひとときです。
5. 片付けが楽
燃焼効率が高いので、薪がきれいに灰になります。炭があまり残らず、火消しも楽。ティッシュ一枚で、そこそこ灰はキレイに拭き取れます。撤収時の手間を減らせるのは、体力に余裕のないシニアにとってはありがたいポイントです。
とはいえ「ピコグリル398」、 シニアにとっての注意点は?
でも、いくら軽くて便利とはいえ、ピコグリルにも「向き不向き」はあります。以下に、実際に使ってみて感じた注意点をまとめます。
①地面が傾いていると不安定
脚の接地面が細いため、地面が柔らかかったり傾斜しているとバランスが悪くなりがち。設営場所の選定には少し気を遣う必要があります。
②風に弱い
風が強いと焚き火が暴れやすく、調理も難しくなります。ウインドスクリーンを併用するか、風を避けられる地形を見つける工夫が必要です。
③火床が低く、腰に負担がかかることも
焚き火の手入れをする際、しゃがむ体勢が多くなります。腰や膝が心配な方は、ロースタイル用の椅子や膝あてなどの対策があると安心です。ヒロシさんは、地べた座りなのでその心配はありませんが。
ピコグリルを最大限楽しむために揃えたいアイテム
この焚き火台の良さをより活かすため、ヒロシさんが実際に使っていると思われるアイテムをいくつかご紹介します。
• 火吹き棒(FIRESIDE ファイヤーブラスター)
少ない息でも効率的に炎を育てられる。これはシニアには必需品ですし、火吹きで十分、時間がつぶせます。
• 牛革手袋(UNI WORLD オイルオリーブ牛床革手袋)
熱い炭の扱いや薪の投入時に必須。火の粉から手を守るにはこれが一番。
• 軽量クッカー(太田金属 CAMP SET 5)
直火で調理しやすい形状で、ピコグリルとの相性が良いです。使い続けると、イイ具合に凸凹になり、無骨さが増します。
シニアこそ楽しめる“焚き火時間”──ピコグリルがくれた贅沢な静けさ
若い頃は、火を起こすのもキャンプ飯を作るのも「イベント」でした。
シニアになった今は違います。
枝を割り、薪をくべ、火吹き棒で炎を育て、静かに湯が沸くのを待つ──。
この一連の「間」に、人生の深みを感じられるようになった? のです。
ピコグリルは、その時間を邪魔せず、むしろ引き立ててくれる名脇役。
派手さはありませんが、使えば使うほど自分のペースに寄り添ってくれる「信頼できる道具」です。
まだ、老いていないヒロシさんには悪いけれど、「こんな時間があるなら、老いるのも悪くない」
そう思わせてくれる道具に出会えたことが、ソロキャンプを始めて一番の収穫かもしれません。

おわりに
シニアになってからのキャンプは、若い頃と違って「競わない」「映えない」けれど、そのぶん「深く味わえる」楽しさがあります。
ピコグリル398は、そんな“深さ”を支えてくれる道具です。
軽くて、静かで、無骨だけど優しい。
もし、あなたが静かな焚き火の時間に興味を持っているなら、ピコグリルは間違いなく良き相棒となってくれるはずです。



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